karstereoです。

karstereoです。

Erika de Casierとアルバムについて

これだけサブスクが流行ってプレイリストの時代だなんだと言われても私は何故かアルバム単位で音楽を聴いてしまう。

 

というかむしろシングルが出てもスルーしてしまうことが多いくらいはアルバム至上主義者と言えるかもしれない。

アルバムの良さによってそのアーティストに対して「イケてますね」だとか「次の作品でまたお会いしましょう」とか偉そうに感じている。

逆にシングルを聴いても「次のアルバムはこんな感じなんですね」とアルバムのtrailer的な感覚で対峙することが多い。

 

上記の自分の嗜好性を意識してから、そもそもアルバムの良さって何じゃろねってことを考えてみたのですが、私にとって大事なのは「好きな感じの音楽がずーっと連続で聴ければ聴けるほどいいアルバムだ」というバカみたいな結論に辿り着きました。

 

基本的に私は繰り返しの文化が好きです。

HIPHOPの二枚使いもそうだし、ギターもソロより延々リフを聴いてたい。

ハウスなんか聞くときもずーっと続くループが心地良かったり。

 

色んなバリエーションの楽曲で構成されたアルバムというのがありますが、なんか忙しない印象を持ってしまうんですよね。

あと、アルバムの『流れ』のために敢えて作られた曲、みたいな穿った受け取り方をしてしまったり。

 

「シングル2枚連続で来たからちょっとマニアックなことも出来るんですよってことアピールするためにファンクっぽい曲入れとくか」的なJ-POPアルバムの3曲目とかね。いや実際そんなこと考えて作ってるのか知らないし私の性格が悪いだけなんですが。

 

でもそんなことしなくても伝わるじゃないですか。似た曲でも微妙な差異が。

むしろ私はそのアーティストの出癖に惹かれることが多くて、その中にあるちょっとした違いが楽しいんですよね。

 

んで、タイトルにも書いたErika de CasierのEssentialsというアルバムです。

 

f:id:kt_0921:20200207135021j:image

https://open.spotify.com/album/5Rl26EP1bZHmdFMvulpdsr?si=yXmBh5ZHTsSO-qI63AjUDg

(Apple MUSICのリンクも貼りたかったのにうまくいかない)

 

Twitterで話題にされてる方がチラホラいて、私ミーハーなもんで聴いてみたらすんげえいいの。私的2019年ベストアルバムの一つにも選びました。

 

90sのR&B的なサウンドにエコーのかかったボーカル。

激しすぎず抑制的すぎず、ちょうどいいチルった感じ。(チルって僕の中では死語っぽいのですが、とはいえ代替の言葉が浮かばないので使います)

 

んで、それが全部なんですよ。全曲それ。

初めの2.3周は曲名と中身が区別つかないの。

専門的なことはわかりませんが使ってる機材も一貫してるんでしょうか。聴こえてくる音の多くは共通しているように思います。

 

だけどそれがすごく心地いい。

結構飽きっぽい性格をしていてアルバムも途中で止めちゃうこともあるんですが、ずーっと聴いてられる。

ハウスのイベント行って「次の曲でそろそろ帰るか」とか思ってるのに気持ち良くて結局出るタイミング逃すみたいなの。あれっす。

 

何ですけど、あまりに聴かれてない気がしてもったいないんで紹介しました。

MVの金のかかってない感じも最高。

https://youtu.be/rEmRS_mr9yk